ずっと健康だった祖父が、認知症になりました。
兆しはありました。昔から記憶力の良さを誇っていた祖父でしたが、急に物忘れが激しくなったのです。時間がわからなくなることからはじまり、しまいには自分のいる場所さえわからなくなりはじめました。
それでも私は楽観視しており、年齢を考えればしかたのないことだろうと思っていました。しかし、趣味の盆栽をほったらかしにし、ふだんより怒りっぽくなったあたりから、私は認知症を疑いはじめました。
そして、妻の名前を忘れた時、私の疑惑は確信に変わったのです。
両親はすでに他界しており、長男である私が祖父の介護をすることになりました。
私はこの期間を、押し付けられたものではなく、祖父へ感謝の気持ちを表明できる時間だと考えています。
今は妻と協力しながら、祖父の介護をつづけています。
認知症といっても、祖父はとうぜんのことながら人間です。ともに過ごしていると、祖父なりに感じることのできる世界のなかで、懸命に生きていることがわかります。
たしかに記憶はあいまいかも知れません。しかし決してないがしろにしたりせず、敬意をもって接することを、毎日心がけています。
2011年11月22日
認知症の祖父の看病
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